アートメイク施術前の注意点と施術後(ダウンタイム)のアフターケアについて

アートメイク全般

ノーメイク美人になれるアートメイク。

その仕上がりの良し悪しは「ダウンタイム中のアフターケアにあり!」と言われるほど。

今回はアートメイクをした後のダウンタイムで注意すること、ケア方法を紹介します。

また、施術後だけでなく施術の前の準備、気をつけておくこともお話します。

アートメイクとは

アートメイクとは、皮膚にインクを注入する施術です。

通常のメイクとは違い、アートメイクで入れた色は、擦っても濡らしても落ちません。

常に理想のデザインのままでいられます。

アートメイク後のダウンタイムとは

アートメイクはインクを注入する際に、皮膚を針で傷をつけます。

施術後はそのまま傷が残り、ピリピリとした痛み・痒みを感じることも。

この、アートメイクによって生まれた傷が治るまでの期間、それをダウンタイムと呼びます。

アートメイクは施術日だけでなく、ダウンタイム中のケアによっても発色の具合が変わるので、注意しましょう。

ダウンタイム中のアフターケア方法

清潔な状態を保つ

傷口を不衛生な手で触ったりすると、そこから雑菌が侵入して、感染症になる恐れがあります。

傷となっている間は、ピリピリとした痛み・痒みがあると思いますが、気になったときは触るのも直接ではなく、清潔な綿棒などで軽く様子を見ましょう。

ダウンタイム中の肌は摩擦によるダメージも大きくなるので、なるべく触らない方が良いです。

代謝の良くなる行動を避ける

アートメイクは、肌の代謝によって徐々に排出されます。

インクがしっかり定着していないダウンタイム中は、より多くのインクが排出されやすくなっています。

アートメイク後の激しい運動やサウナ、アルコール等の飲酒も代謝が良くなり、インクの定着が不安定になるので禁止。

また、インクの色褪せ防止のための日焼け対策も怠らないよう、気をつけましょう。

施術箇所を保湿する

傷ついた肌は乾燥しやすく、この乾燥も代謝を早めてしまう原因の一つです。

この乾燥を抑えるのに役立つのがワセリン。油性の膜を張って、外部の刺激から肌を守る皮膚保護剤です。

クリニックで処方してもらえることも多いので、施術後1週間はワセリンを使って保護しましょう。

カサブタを無理に剥がさない

アートメイクを施術してできた傷は、1週間くらい経つと「かさぶた」に変化します。

このカサブタを無理に剥がすと、インクも一緒に取れたり、インクが排出されやすくなったりします。

自然に剥がれ落ちていくのを待ちましょう。

施術箇所ごとのダウンタイム

眉のアフターケアのポイント

眉のアートメイクをした後は、腫れや赤みが出現します。ダウンタイムは4日〜1週間程度。

もし気になるような場合は、清潔な冷たいタオルなどで冷やしましょう。

眉のメイクについては、アイブロウや眉マスカラはNG。

その他のメイクはOKですが、メイクオフの際に、クレンジング剤が眉に当たらないよう注意が必要です。

アイラインのアフターケアのポイント

アイラインアートメイクは、施術直後より翌日の腫れが一番出現しやすいと言われています。

気になるときは、眉のアフターケアと同様、清潔な冷たいタオルなどで冷やすのがおすすめ。

また、腫れ防止対策として施術当日の夜は「心臓よりも頭を高くして眠ること」を心がけてみましょう。

目の周りが不快になることもありますが、不衛生な手で触らないよう清潔な綿棒を使うのがベスト。

アイメイクについては、施術してから2日後よりOKとされています。

リップのアフターケアのポイント

気になるくすみを取り、落ちないリップとして人気急上昇中のリップアートメイク。

リップのアフターケアのポイントは、

  1. ヘルペスを予防する
  2. 保湿
  3. 口紅などの化粧品全般を使わない(約1ヶ月)

ヘルペスを予防する

ヘルペスは、発熱や過労、刺激によって唇に痛みやかゆみを伴った水疱ができてしまうウィルス性の疾患。

リップアートメイク後、数日経ってから発症することがあります。

日本人の半数が単純生ヘルペスウィルス保持者と言われており、予防をしない限りリップアートメイク後に約90%の人が発症することがわかっています。

病院やクリニックでは、ヘルペスを防ぐために抗ウィルス薬を処方してくれるので、忘れないように内服しましょう。

化粧品全般を使わない(約1ヶ月)

リップアートメイク後、最低でも1ヶ月は口紅やティントリップ、グロスなどを使用しないこと。

これらのコスメはアートメイクの色落ちや変色の原因となります。約1ヶ月間は使用を控えましょう。

また、日焼け対策として、外出するときはマスクをしたり、SPFの入ったリップクリームを塗って外出するのがおすすめです。

アートメイクを受ける前の準備

まずはクリニック選びから

アートメイクを受ける場所で良く悩まれるのは「サロンか、クリニックか」という問題だと思います。

この時、最初に知っておくべきことはアートメイクが医療行為であること。

医療行為は、医療機関以外行うのは医師法で禁じられています。病院・クリニックで受けるのが基本です。

サロンで行うアートメイクは法律違反。施術ミスなどによるアフターケアも万全ではありません。消費者生活相談に寄せられる健康被害や苦情が後を絶たないと言われています。

アートメイクの危害_国民生活センター

持続期間がどれくらいか知る

アートメイクによるインクの持続時間は、個人差はあれど1〜2年程度です。(個人差により3年くらい持つ人もいます)

その間は簡単に消すことができないので、十分なカウンセリング時間をとってくれるクリニックを選ぶことが大切です。

「こんなはずじゃなかった…」という悲しい結果を招かぬように、注意点や希望をしっかり話し合いましょう。

描く眉デザインを決める

クリニックになりたい眉のイメージを伝える際は、理想とする眉の写真などを持参しても良いでしょう。

ただし、今流行りの眉にしたいと考えるのは注意です。アートメイクを入れた後は、その数ヶ月後に違う眉の形が流行り始めても簡単に変えられません。

また、人の顔の形によって「なりたい眉」と「似合う眉」は違います。

眉のデザインや色などに関してはアートメイクのプロが在籍するクリニックでアドバイスを聞きながら、じっくりと納得のいくまで相談して決めましょう。

施術方法を調べる

アートメイクはクリニックによって「手彫り」「マシン彫り」と施術方法が違います。

医療マシンは短時間で施術が終わりますが、インクのべた塗りのようになり、滲みやすいというデメリットが。

眉やヘアラインのアートメイクなどで毛並み感を求める方には、手彫りアートメイクがおすすめ。滲みにくく繊細なタッチでを1本1本自然な毛並みを描いてもらいやすいです。

アレルギーなどの心配をチェック

アートメイクに使われるインクには、微量の金属成分が含まれており、金属アレルギーがある人は注意です。

もしアレルギーの心配がある人は必ずアートメイクを受ける医療機関に申告してください。

病院やクリニックでは、施術前にアレルギー検査を行ってくれるところが多いので、不安があれば相談しましょう。

また、アトピー体質やケロイド体質、皮膚疾患、感染症がある方も、アートメイクが受けられないと言われています。

アートメイクを受ける前の注意

施術当日の行動

アートメイクを受けに行く前に、汗を多くかく激しい運動やサウナ、アルコールは控えるのがベター。

血行がよくなるため、アートメイクで使用するインクの定着が不安定になります。

日焼けを対策する

インクの色褪せの原因の1つとなるのが「日焼け」。

アートメイクを受ける、2週間前からの日焼け対策が必要です。

こまめに日焼け止めクリームを塗ったり、外出時には必ず日傘などで紫外線から肌を守りましょう。

美容サービスを受ける時期とズラす

アートメイクを受ける場合、美容系サービスは時期をずらして受ける必要があります。

美しさを追求する女性なら、美容整形などを受けている方も多いのではないでしょうか?

しかし、中にはアートメイクと同時期に受けられないサービスがありますので、チェックしておきましょう。

眉のブリーチ

眉をブリーチした後は肌が傷ついており、その上からアートメイクを入れても、インクの定着が悪くなります。

アートメイクを受けるなら、ブリーチ後は2週間は空けてからにしましょう

レーザー・光治療

レーザーや光治療を行った後も、肌は傷ついています。

代謝も良くなり、インクの定着が悪くなるため、最低でも2週間は空けてからがベスト。

美容整形

顔の輪郭・表情の変化が大きい美容整形後のアートメイクも注意が必要です。

手術した場所にもよりますが、例えば目の二重整形で切開施術をした後は、3ヶ月は空けてからのアートメイクを受けましょう。

ヒアルロン酸やボトックス注射

ヒアルロン酸やボトックス注射も、顔の輪郭・表情に変化がある美容サービスの1つ。

デザインが崩れてしまう可能性があるため、その後は最低でも1ヶ月は空けてからアートメイクを受けましょう。

ピーリング治療

ピーリングは肌のターンオーバーのサイクルが早まり、インクが退色しやすくなります。

ピーリング後は、1ヶ月は空けてからのアートメイクがおすすめです。

綺麗なアートメイクは施術当日以外のケアも大事!

アートメイクの発色具合は、施術当日だけ、施術者のスキルだけ、で決まるものではありません。

施術前の準備、ダウンタイム中のケアもとても大切です。

そのため、クリニック選びに関しては施術者のスキルと同時に、カウンセリングやアフターケアが充実しているかもチェックしましょう。


しっかりとケアすれば、アートメイクの持続期間を長くすることも可能なんです。

あなたも素顔に自信がもてる「すっぴん美人」を目指して、アートメイクライフを楽しみましょう!

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